しょうが(栽培〜生産)

12月 収穫の後

生姜にとって水はけの悪い畑は病気も出やすく、生姜の育成も悪くなります。そこで生姜の収穫が終わったあと、水はけを良くするために丹念に機械で穴をあけ、水の通りを良くします。

バガス堆肥まき

バガス堆肥を畑全体に散布します。バガス堆肥とは、サトウキビの糖分を搾り取った後の残渣(搾りかす)のことをいいますが、このバガス堆肥が「生姜が育成しやすい環境」を整えるのに役立ちます。

2月 肥料散布(元肥)

生姜が育成するのに必要な肥料を施します。人間が健康を維持するためには偏食せず、できるだけ多くの種類の食べ物を摂ることが大切ですが、植物にも同様のことが言えるため、使用する肥料も植物粕、魚粕など有機質主体でできるだけ数多くの原料を用います。また、肥料の撒き方にムラがあると生育が不ぞろいになるため、丁寧に均等に撒くように心がけています。

種割(予冷庫内)

種付け準備として、しょうがを種として適度な大きさに割ります。

3月 畝立て

堆肥や肥料の散布が終わると、一度トラクターで耕運して土とよく混ぜます。その後、生姜を植え付けるための畝を作りますが、生姜は水はけの良い畑を好むため、高畝にします。
畝上げ作業では手作業に近く(★1)重労働ですが、最近では機械化も図られています。(★2)

機械整備

生姜の種割や畝作りも終了し、いよいよ生姜の植付けが始まります。植付け作業は秋の収穫作業と並び、1年で最も忙しい時期となります。
生姜の植付けにはいろいろな種類の専用の農機具を使いますが、植付けを滞りなく行うために器具の整備を始め様々な準備を今のうちに行います。

4月 植付け

植付けはまず、畝に植付け溝を切り、そこへ種生姜を等間隔に並べていきます。生姜は芽の出る部分や方向が決まっており、それを見極めながらの作業となるために熟練した者が手作業で行う必要があります。

テクテク張り

こうして根付け溝に丁寧に並べられた生姜は機械を使って覆土します。この覆土の厚さは収穫時の生姜の形状に影響するため、特に念入りに行います。土をかぶせた後は、保湿や保温のためにテクテクを張ります。

6月 防蛾灯設置

生姜の害虫を寄せ付けないための黄色防蛾灯を設置します。夏の夕方になると生姜畑に灯るやわらかな黄色い光は、高知の夏の風物詩となっています。

ソフトバガス散布

ソフトバガスをかぶせることにより、大雨の際に土がはねて生姜の葉に付着するのを防いでくれます。高温多湿時の作業であるためにたいへんな重労働ですが、良質の生姜づくりのためには欠かすことの出来ない大切な作業です。

7月~9月

台風シーズンの到来です。台風のもたらす強風はせっかくここまで大きくなった生姜の茎を根元から折ってしまうのを防ぐため、私たちは全ての畑にネットをかぶせます。

生姜の栽培も後半。生姜も、葉がずいぶん茂り、茎も太く固くなってきました。しかし、ここで安心して管理がおろそかになると根茎の生育が滞り、また生姜の色つやが落ち、品質が低下してしまいます。 そのため、毎年この季節には少量も追肥を行い、さらなる根茎の生育を促すとともに、雨の少ない場合には十分な水の潅水(かんすい)をして生姜の品質維持に努めます。

10月~ 収穫期

南国土佐もずいぶん涼しくなる10月中旬から下旬にかけて、いよいよ収穫時期を迎えます。

生姜はもともと熱帯性の植物で、寒さに非常に弱く畑に霜が下りるまでに必ず収穫しなければなりません。 生姜を栽培するものにとって、もっとも忙しい時期になりますが、こうして毎年立派な生姜が出来上がっているのです。

保管

品質とおいしさを保つため、清潔に整頓された環境で、
24時間365日一定の温度(湿度)管理体制のもと原料を保存しております。

生産【青果】

品質管理マネジメント(ISO9001:2008)の管理手法のもと、
原料の入荷から製造・出荷における全ての工程を管理しております。

工場内の清潔、衛生環境を徹底する為、工場内入室の際は健康状態、規定の服装と身だしなみ、
手洗いの確認を実施、捕虫機の設置による害虫の侵入防止についても対策を行っております。

生産【加工】

全工程でのバーコード管理により、原料・製品からのトレースはもちろん、
各工程からのトレースが可能なシステムを導入しております。

さらにお客様の安心をより確実なものにするために、全従業員への教育・指導、
5Sの浸透により、微生物管理・異物管理の徹底に努めております。